2017年6月5日月曜日

グランドキャニオン 4 デービスの過去・現在・未来地形発達

この記事は2017.04.26記事「グランドキャニオン 3 (実体視写真)」に続いて連載する記事です。随分と間があいてしまいました。

20世紀初頭デービス地形学書の翻訳本古書の中に「コロラドキャニオン地域の過去・現在・未来における発達」というスケッチが掲載されていることを「発見」しました。

グランドキャニオンの地形の過去・現在・未来をダイアグラムにしたものです。

コロラドキャニオン地域の過去・現在・未来における発達
W.M.デービス著「地形の説明的記載」(大明堂、1696)より引用

コロラドキャニオン地域の過去・現在・未来における発達
グランドキャニオン付近を拡大

100年前の記述になりますが、自然科学書に「過去・現在・未来」というフレーズをあまり見かけませんから、なにか異次元のような一種の感動を覚えます。

この地形ダイアグラムがイメージしていると考えられる地形の断面図を次に作ってみました。

コロラドキャニオンの地形断面
Google earth proによる

コロラドキャニオンの地形
Google earth proによる

実際の地形は褶曲により変動していてデービスのダイアグラムのようにはなってはいません。
デービスは地質情報によりこの地形ダイアグラムを書いたものと推定できます。地層の層準と崖地形からはデービスのような地形ダイアグラムがイメージできます。

コロラドキャニオン付近の地層
「ATLAS of LANDFORMS」(John Wiley and Sons Inc. 1965 )から引用・追記


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