2018年9月21日金曜日

南極ビクトリアランド

Geomorphology from space(NASA) PLATE G-1 VICTORIA LAND, ANTARCTICA

Geomorphology from space(NASA)に掲載されている地形事例のうち氷河及び氷河地形についてその現場をGoogle earth proで観察しています。
この記事では南極ビクトリアランドを観察します。

1 図書に掲載されている画像と位置図

Geomorphology from space(NASA)の画像
(画像左下1/4の縞模様は画像調整でうまれた意味の無いものであることが断り書きしてあります。)
南極大陸の氷床がロス海に落ちる付近の氷河と地形を紹介しています。
Geomorphology from space(NASA)の位置図

2 McMurdo Sound付近の氷河と地形

McMurdo Sound付近の垂直写真

参考 ドライバレーの地図
ウィキペディア「マクマードドライバレー」の項から引用

Google earth proによる現況画像

Taylor Valleyの斜め写真

南極大陸の氷床がロス海に落ちる付近の氷河と地形を紹介しています。
斜め写真は手前が内陸で遠方がロス海ですが、氷床から延びた氷河が極端な乾燥のため存在することができず消失している様子を写しています。

参考 Taylor Valleyの内部風景 Google earth proによる
氷が乾燥で存在できないために、観察できるU字谷です。

2018.05.14記事「南極 ドライバレー」参照

3 McMurdo Station
上記地図左端に表記されるMcMurdo StationをGoogle earth proでのぞいてみました。

McMurdo Station

参考までに昭和基地もGoogle earth proでさがしてみてみました。

参考 昭和基地

2018年9月18日火曜日

氷河事例の楽しみの開始

Geomorphology from space (NASA)の風食地形学習が済みましたので、引き続いて氷河と氷河地形の学習を楽しむことにします。
Geomorphology from space (NASA)には氷河と氷河地形が26例紹介されています。

Geomorphology from space (NASA) 氷河と氷河地形事例

Geomorphology from space (NASA) 氷河と氷河地形事例
ほとんどが氷河そのものの事例であり、またアラスカ、カナダ、グリーンランド、アイスランドに事例が集中していますが、折に触れて世界各地の氷河と氷河地形そのものについても情報を収集して見聞を広めたいと思います。

氷河事例の楽しみは次の3点に留意して行いたいと思います。
1 事例の風景を楽しむ。Google earth proで風景3D写真を合成するなどして楽しむことにします。
2 事例の様子が判る地図(衛星写真)を用意する。
3 事例の記述において興味をおぼえた事柄1つ以上について自分なりのミニ調査・分析を行う。

なお、氷河事例学習の楽しみとして次のような背景がありますから、その背景を十分に活用したいと思います。
1 Geomorphology from space (NASA)の情報は1970年代のものであり、2020年を目前とする現代からみると歴史的情報であるとも言えます。1970年代情報と現代情報をくらべると地球温暖化の影響を浮かび上がらせることができると考えます。
2 自分自身が世界各地の氷河、氷河地形を直接観察した回数が増え、氷河、氷河地形については多少の実感を持って情報に接触することができます。Geomorphology from space (NASA)の事例に自分が撮影した写真を添えるなどして楽しむことができます。

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Geomorphology from space (NASA)の地形別事例は全部で241あります。

Geomorphology from space (NASA)の地形別事例数
風食地形27事例の楽しみに約10か月かかりました。しかし人生残時間が少なくなってきています。この全事例についての楽しみを認知症が発症する前に終わらせたいと希望しています。そのために楽しみ活動を大幅に加速させる必要を感じています。

2018年9月14日金曜日

南西タクマラカン砂漠

Geomorphology from space PLATE E-27 THE SOUTHWEST TAKLIMAKAN DESERT

Geomorphology from space(NASA)に掲載されている地形事例のうち風食地形についてその現場をGoogle earth proで観察しています。
この記事では中国の南西タクマラカン砂漠を観察します。
この記事が風食地形の最後の項目です。

1 図書に掲載されている画像と位置図

Geomorphology from spaceの画像

Geomorphology from spaceの位置図

Google earth proによる現況衛星写真
南の崑崙山脈に発する2つの川が合流してホータン川となりタクマラカン砂漠を横断して北にすすみ盆地北辺でタリム川の低地に入り、水はタリム川となりロプノール方面へ向かいます。

2 砂丘の様子
ホータン川西の砂漠中央に東西に延びる小山地があり、それが障壁となり北側に砂丘の発達(砂の堆積)、南側に卓越風(北東風)の方向を指し示す砂移動の巨大模様が発達します。

東西に延びる小山地南側に発達する風方向を示す巨大模様

小山地北側に発達する砂丘

3 ニヤ遺跡
ニヤ川の下流方向にスタインが発掘したニヤ遺跡があることを以前から知っていて興味がありました。

ニヤ遺跡発掘イメージ スタイン撮影写真 「北支・満蒙の地理」(保柳睦美、復刻図書[大空社])から引用

Niya site where Aurel Stein found wooden tablets
Niya ruins Wikipedia(英語版)から引用
(ちなみに、上の2枚の写真は同一サイトのようです。)

このニヤ遺跡をGoogle earth proで探すと、見つかりました。多数の遺跡が点在しています。

ニヤ遺跡

ニヤ遺跡

ニヤ遺跡

ニヤ遺跡の位置

上記遺跡写真を含めてこの付近には無数の塚がありますが、それはタマリスク円錐と呼ばれ、乾燥化の過程で植物の存在、風による下部砂の浸食、風による上部砂堆積で形成されたと「北支・満蒙の地理」(保柳睦美、1943、復刻図書[大空社])に書いてありました。

4 感想
朽ち果て半分砂に埋もれた木造建物遺跡を個人が自由に見つけられるのですからGoogle earth pro存在の価値には大きなものがあります。

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Geomorphology from spaceの風食地形学習は一応おわりましたので、次回からは氷河と氷河地形学習を楽しみます。
Geomorphology from spaceの学習キッカケは2017.12.19記事「世界の風景の楽しみ方1」に書きました。

2018年9月11日火曜日

タクマラカン砂漠

Geomorphology from space PLATE E-26 TAKLIMAKAN DESERT

Geomorphology from space(NASA)に掲載されている地形事例のうち風食地形についてその現場をGoogle earth proで観察しています。
この記事では中国のタクマラカン砂漠を観察します。

1 図書に掲載されている画像と位置図

Geomorphology from spaceの画像

Geomorphology from spaceの位置図
点線で囲った部分の衛星写真が次です。

点線で囲った部分の衛星写真 Geomorphology from spaceから引用

2 砂丘の様子

Google earth proによる砂丘断面図

Google earth proによる砂丘断面図

砂丘近景
砂丘と砂丘の間に多数の湖・湿地が存在しているのが特徴となっています。

3 保柳睦美のタクマラカン砂漠地図
戦前に地理学者保柳睦美が含めてタリム盆地一帯を踏査していて砂丘、湖、古代遺跡等について調査しています。
保柳睦美のタクマラカン砂漠地図 「北支・満蒙の地理」(保柳睦美、復刻図書[大空社])から引用

参考 GIS画面


2018年9月10日月曜日

アンテロープキャニオン

今朝パソコンを開くとWindows spotlightの画面がアンテロープキャニオンの天空方向をみた風景となりました。

Windows spotlight アンテロープキャニオン

久しぶりにアンテロープキャニオンを思い出しましたので、過去の写真を探してその魅力を反芻してみました。

アンテロープキャニオン 天空方向

アンテロープキャニオン 天空方向

アンテロープキャニオン 天空方向

アンテロープキャニオン 下流方向入り口

アンテロープキャニオン 全景 Google earth proによる
手前入口が下流側、裂け目の下に河道がある。画面上(上流側)は開けた河道に戻る。

2018年9月6日木曜日

台風21号後の河口海域の様子

NASA earth observatoryサイトに9月5日撮影の台風21号(英名Jebi)が去ったあとの衛星写真が公開されたので引用紹介します。

Japan’s Waters Run Brown after Typhoon Jebi
September 5, 2018
NASA earth observatoryから引用
新宮川、紀の川、淀川、木曽川など河口海域に茶色の部分が写り、土砂が海に運ばれた様子を写しています。
NASAのTerra衛星によるMODIS(中分解能撮像分光放射計)画像
記事では関空橋梁のタンカー衝突事故にも言及があります。

インドケララ州水害の衛星写真を紹介しようとしたのですが、おもわずこの写真を紹介してしまいました。「世界の風景を楽しむ」から、はずれてしまいました。最近衛星写真に興味を持ちだしのでこのような「風景」とはすこしずれた記事が増えるかと思いますがご了解ください。

2018年9月5日水曜日

ロプノール

Geomorphology from space PLATE E-25 LOP NUR

Geomorphology from space(NASA)に掲載されている地形事例のうち風食地形についてその現場をGoogle earth proで観察しています。
この記事では中国のロプノールを観察します。

1 図書に掲載されている画像と位置図

Geomorphology from spaceの画像
耳の形がヘディンの「さまよえる湖」で有名なロプノールの干上がった跡です。

Geomorphology from spaceの位置図
点線で囲った部分の衛星写真が次です。

点線で囲った部分の衛星写真 Geomorphology from spaceから引用
ヤルダンの位置を示している。

2 ヤルダンと塩皮殻

ヤルダン yardangs Geomorphology from spaceから引用
湖成層が風食作用で帯状に比高数メートル程度で浸食された地形が広大な面積に広がります。

塩皮殻 salt crust Geomorphology from spaceから引用
塩湖堆積物が「波」のような凸凹になり広大な面積に広がります。(スケール感が判るように写真に野帳が写っています。)

3 Google earth proによる観察

ロプノールの現況
巨大な緑色施設(太陽光を利用した肥料製造施設)がこの場所にできているので驚かされます。

ヤルダンの様子
ヤルダンの様子がGoogle earth proで詳しくわかります。

ヤルダンの様子

巨大施設の拡大写真

4 保柳睦美のロプノール調査
戦前に地理学者保柳睦美がロプノール付近を含めてタリム盆地一帯を踏査していてヤルダン、塩皮殻、湖、古代遺跡等について調査しています。

保柳睦美のロプノール付近地図 「北支・満蒙の地理」(保柳睦美、復刻図書[大空社])から引用

参考 ロプノールの位置

ロプノールの位置