2018年9月5日水曜日

ロプノール

Geomorphology from space PLATE E-25 LOP NUR

Geomorphology from space(NASA)に掲載されている地形事例のうち風食地形についてその現場をGoogle earth proで観察しています。
この記事では中国のロプノールを観察します。

1 図書に掲載されている画像と位置図

Geomorphology from spaceの画像
耳の形がヘディンの「さまよえる湖」で有名なロプノールの干上がった跡です。

Geomorphology from spaceの位置図
点線で囲った部分の衛星写真が次です。

点線で囲った部分の衛星写真 Geomorphology from spaceから引用
ヤルダンの位置を示している。

2 ヤルダンと塩皮殻

ヤルダン yardangs Geomorphology from spaceから引用
湖成層が風食作用で帯状に比高数メートル程度で浸食された地形が広大な面積に広がります。

塩皮殻 salt crust Geomorphology from spaceから引用
塩湖堆積物が「波」のような凸凹になり広大な面積に広がります。(スケール感が判るように写真に野帳が写っています。)

3 Google earth proによる観察

ロプノールの現況
巨大な緑色施設(太陽光を利用した肥料製造施設)がこの場所にできているので驚かされます。

ヤルダンの様子
ヤルダンの様子がGoogle earth proで詳しくわかります。

ヤルダンの様子

巨大施設の拡大写真

4 保柳睦美のロプノール調査
戦前に地理学者保柳睦美がロプノール付近を含めてタリム盆地一帯を踏査していてヤルダン、塩皮殻、湖、古代遺跡等について調査しています。

保柳睦美のロプノール付近地図 「北支・満蒙の地理」(保柳睦美、復刻図書[大空社])から引用

参考 ロプノールの位置

ロプノールの位置

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