Geomorphology from space(NASA)に掲載されている地形事例のうち風食地形についてその現場をGoogle earth proで観察しています。
この記事では中国の南西タクマラカン砂漠を観察します。
この記事が風食地形の最後の項目です。
1 図書に掲載されている画像と位置図
Geomorphology from spaceの位置図
Google earth proによる現況衛星写真
南の崑崙山脈に発する2つの川が合流してホータン川となりタクマラカン砂漠を横断して北にすすみ盆地北辺でタリム川の低地に入り、水はタリム川となりロプノール方面へ向かいます。
2 砂丘の様子
ホータン川西の砂漠中央に東西に延びる小山地があり、それが障壁となり北側に砂丘の発達(砂の堆積)、南側に卓越風(北東風)の方向を指し示す砂移動の巨大模様が発達します。
東西に延びる小山地南側に発達する風方向を示す巨大模様
小山地北側に発達する砂丘
3 ニヤ遺跡
ニヤ川の下流方向にスタインが発掘したニヤ遺跡があることを以前から知っていて興味がありました。
ニヤ遺跡発掘イメージ スタイン撮影写真 「北支・満蒙の地理」(保柳睦美、復刻図書[大空社])から引用
Niya site where Aurel Stein found wooden tablets
Niya ruins Wikipedia(英語版)から引用
(ちなみに、上の2枚の写真は同一サイトのようです。)
このニヤ遺跡をGoogle earth proで探すと、見つかりました。多数の遺跡が点在しています。
ニヤ遺跡
ニヤ遺跡
ニヤ遺跡
ニヤ遺跡の位置
上記遺跡写真を含めてこの付近には無数の塚がありますが、それはタマリスク円錐と呼ばれ、乾燥化の過程で植物の存在、風による下部砂の浸食、風による上部砂堆積で形成されたと「北支・満蒙の地理」(保柳睦美、1943、復刻図書[大空社])に書いてありました。
4 感想
朽ち果て半分砂に埋もれた木造建物遺跡を個人が自由に見つけられるのですからGoogle earth pro存在の価値には大きなものがあります。
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Geomorphology from spaceの風食地形学習は一応おわりましたので、次回からは氷河と氷河地形学習を楽しみます。
Geomorphology from spaceの学習キッカケは2017.12.19記事「世界の風景の楽しみ方1」に書きました。
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Geomorphology from spaceの風食地形学習は一応おわりましたので、次回からは氷河と氷河地形学習を楽しみます。
Geomorphology from spaceの学習キッカケは2017.12.19記事「世界の風景の楽しみ方1」に書きました。
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