2018年4月29日日曜日

アリゾナ州のメサ

chromeの起動時設定で開くEarth View from Google Earth画像にアリゾナ州のメサ地形が出てきました。

Earth View from Google Earth 1811
ところが、細長く黒い影がついている地物がどうしても谷底にしか見えないのです。水系から見るとその細長い部分が出っ張った尾根(台地)であることは「論理」としてわかるのですが、3D実体感としてはどうしても谷底にしか見えないのです。
仕方がないので、画面右下をクリックしてChrome版Google earthを開きました。

Chrome版Google earth画面
メサの様子が手に取るようにわかります。影のついた細長い部分はもちろん尾根(台地)です。

このような視覚の混乱はたまにあります。おそらく自分だけの現象ではなく万人に共通する視覚錯誤現象ではないかと想像します。

何十年か前、次のだまし絵がどうしても貴婦人にしか見えないで、老婆に見えるという話が全く実感できませんでした。ところが突然老婆にも貴婦人にも見えることが判りました。同じ現象だと思います。

貴婦人と老婆のだまし絵

アリゾナ州のメサはナバホネイションにあります。ユタ州境に近いところです。

ナバホネイションにあるメサの位置(★)

2018年4月25日水曜日

火星の砂丘

Geomorphology from space PLATE E-15 MARTIAN SAND SEAS

Geomorphology from space(NASA)に掲載されている地形事例のうち風食地形についてその現場をGoogle earth proで観察しています。
この記事では火星の砂丘を観察します。

1 図書に掲載されている画像

Geomorphology from spaceの画像
Viking 1 着陸地点からの風景
 
参考 Viking 1 着陸地点の位置 1
Google earth proから引用

参考 Viking 1 着陸地点の位置 2
Google earth proから引用

参考 Viking 1 着陸地点の位置 3
Google earth proから引用

2 Viking 1と着陸地点からの風景
Google earth proで「地面レベルのビュー」でViking 1着陸地点を見ると着陸機の様子と風景を拡大して観察することができます。

「地面レベルのビュー」でみたViking 1着陸機の様子

貼付されている写真の説明にある「 Fly into this high-resolution photo」をクリックすると次の半円球スクリーンが登場して高解像度写真が操作可能で観察できるようになります。

登場する半円球スクリーン

高解像度写真で観察したViking 1着陸地点からみた風景 1

高解像度写真で観察したViking 1着陸地点からみた風景 2

高解像度写真で観察したViking 1着陸地点からみた風景 3

火星の砂丘を構成している物質は砂というよりシルトや粘土のような粒子の細かいものが多く、また空気密度が地球と異なることから砂丘や風紋の形成が地球と異なるようです。
WEBを検索するとViking 以降の探査機によって撮影された多数の砂丘・地形カラー写真が公開されていて、学術的研究も大いに進んでいるようです。
Geomorphology from spaceはNASAから出版された図書ですから火星の地形事例が登場するのは当然のことです。

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余談
上記半円球スクリーンは映画アバターに出てくるGIS球面モニターと同じであり、アメリカでは近未来をイメージする小道具として使われているようです。

映画アバターに出てくるGIS球面モニター
ブログ花見川流域を歩く2013.11.13記事「映画アバターに出てくるGIS立体投影装置



2018年4月11日水曜日

ネブラスカ砂丘

Geomorphology from space PLATE E-14 NEBRASKA SAND HILLS

Geomorphology from space(NASA)に掲載されている地形事例のうち風食地形についてその現場をGoogle earth proで観察しています。
この記事ではネブラスカ砂丘を観察します。

1 図書に掲載されている画像と位置図

Geomorphology from spaceの画像

Geomorphology from spaceの位置図

参考 位置図の概略位置
背景等高線は右から500m、1000m、1500mです。

参考 ネブラスカ砂丘の位置

2 ネブラスカ砂丘の様子
沖積世に川によって運ばれてきた砂が堆積して、砂丘が形成し、現在では短い草に覆われて砂の移動は止まっています。

砂丘の様子

砂丘の様子
砂丘の比高は90m程度あり、これまで観察してきた世界主要砂丘規模に匹敵する大きさです。
この場所が大規模な砂丘地帯であることを始めて知りました。

2018年4月8日日曜日

アーチーズ国立公園

今朝(2018.04.08)の日経のThe STYLEというページに「自然が作った巨大アーチ アメリカ」という写真が掲載されていました。

2018.04.08日経朝刊紙面「自然が作った巨大アーチ アメリカ」
説明文を読むとユタ州モアブ近くのアーチーズ国立公園に自然のアーチが2000以上あると書いてあります。国立公園の名前そのものがアーチーズです。アーチーズ国立公園というものが存在していることをはじめて知りました。
arches national parkでWEB検索すると見慣れたアーチが出てきます。

arches national parkのWEB検索画面

その見慣れた最も代表的なアーチは自分のGoogle+画面で使っているものです。

私のGoogle+画面

いつかアーチーズ国立公園に足を運びたいと思います

アーチーズ国立公園の位置

近くのザイオン国立公園で同じようなアーチを見たことがあるのですが、あまりに遠方で地物に接する時に生まれる感動はありませんでした。

ザイオン国立公園の天然橋 説明看板

ザイオン国立公園の天然橋 実景

Geomorphology from spaceのグレートベイスンの項を読んでからアメリカ西部の乾燥地地形に興味が深まっています。


2018年4月4日水曜日

グレートベイスン砂漠とモハベ砂漠の風景を楽しむ

2018.03.18記事「グレートベイスン砂漠とモハベ砂漠」を書いて、理由は不明ですがグレートベイスンに強い興味が湧き、その風景をGoogle Earth やQGISで観察して楽しみました。その楽しい観察の一端を紹介します。

1 グレートベイスンの範囲の確認
グレートベイスンの範囲をQGISで確認してみました。

グレートベイスンの範囲
独立水系の部分を抜き書きしたものです。
このイメージ図を作成するために国土地理院地球地図全球版から全球の標高データをダウンロードし、それをQGISにプロットし、QGIS機能を利用して500mピッチの等高線を引き、作成した地図(等高線地図)を参考にしました。

500mピッチ等高線地図
全球の500mピッチ等高線作成に1時間半ほどかかりましたが、その作業が10分で終わるのか、1時間か、3時間か、10時間かわからないのでハラハラしました。

2 デスバレー付近の地形観察
Geomorphology from spaceに掲載されている次の写真と地図付近の地形を等高線地図やGoogle earth proで詳しく観察して楽しみました。

Geomorphology from space掲載衛星写真

Geomorphology from space掲載地図

上記範囲付近の斜め空中写真

上記範囲付近の等高線地図
デスバレーに0m等高線が走り(最低標高-86m)、北米で最も低い陸地になります。

上記範囲付近の等高線地図 その2 Google Map乗算

3 モハベ砂漠の太陽光発電所
2の「上記範囲付近の斜め空中写真」の右にはラスベガス市街地と太陽光発電所のイヴァンパー・ソーラー・エレクトリック・ジェネレイティング・ステーション(ISEGS)が写っています。数年前通りがかりにこの太陽光発電所を見たことに気が付きました。
全く未知だと思っていたグレートベースン砂漠やモハベ砂漠が意外と身近で、その近くまでいったことのあるいわば既知空間としても認識できることに気が付きました。ますますグレートベースンに興味が湧き、いつかグレーベースン周遊を実現したいと思います。

イヴァンパー・ソーラー・エレクトリック・ジェネレイティング・ステーション(ISEGS)の様子

数年前路上から撮った写真 ISEGS

数年前路上から撮った写真 ISEGS