2016年12月6日火曜日

ニュージーランド ミルフォードサウンドの懸谷

古い地形学書にミルフォードサウンドの地形が氷食地形の懸谷の事例として書かれていましたので紹介します。

氷食地形における懸谷とは、主谷氷河と支谷氷河の合流点で谷底の高度差が生じ、氷河が全部融けると、支谷谷底が主谷谷壁の上に懸かっている(滝ができる)地形です。

懸谷の説明
c,a,cotton(1958):geomorphologyから引用

ミルフォードサウンドに注ぐU字谷と遠方に見える懸谷
c,a,cotton(1958):geomorphologyから引用

ミルフォードサウンドに注ぐU字谷と遠方に見える懸谷 実景写真

Google earth proによる説明

主谷は画面右上からの谷で、画面正面上の谷は支谷となり、谷底が主谷に段差をもって高くなっている。

懸谷にできた滝(スターリング滝)
c,a,cotton(1958):geomorphologyから引用

スターリング滝 実景写真

スターリング滝 実景写真

スターリング滝付近の地形(懸谷)
Google earth proによる作画
観光船(白点)の前がスターリング滝

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参考

ボーエン滝 実景写真

ボーエン滝の懸谷
Google earth proによる作画

スターリング滝(ミルフォードサウンド左岸)、ボーエン滝(右岸)も山頂氷河を水源としている万年滝です。

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