2017年7月14日金曜日

ハルシュタット岩塩坑

最近、オーストリアザルツブルグ州のハルシュタット岩塩坑の観光に訪れました。

ハルシュタット岩塩坑のある谷

訪れて初めて知ったのでしたが、中央ヨーロッパの青銅器時代後期(紀元前12世紀以降)から鉄器時代初期(紀元前8世紀から紀元前6世紀)はハルシュタット文化といわれ、ハルシュタット岩塩坑とその付近の遺跡が標識遺跡となっているため、ハルシュタットの名称がついています。

ハルシュタット岩塩坑の観光に訪れた際も、坑道に入る前から考古学のプレゼン施設が多数あり、発掘調査も現在進行形で進んでいるとのことでした。

青銅器時代(日本では縄文時代)に地下深くに坑道を掘って岩塩の採掘がハルシュタットで行われました。
そのための集落が形成され、栄えました。
その青銅器時代集落を土石流が襲い、集落のある部分が岩塩坑道に陥落し、塩漬けとなり、18世紀の岩塩坑道で青銅器人の塩漬け死体が発見され有名になりました。

日本でいえば、縄文人の死体がそのまま発見されたと同じ事になります。
18世紀のことなので、死体は調査されることなく埋葬されましたが、その後考古学の標識遺跡となったのです。

観光客は専用服を着る

坑道入口

坑道内の説明装置

坑道内にある滑り台
坑道内2カ所に滑り台があります。
腰が曲り、杖をついているような70代、80代の高齢者がキャーキャー言いながら楽しんでいます。暗いので羞恥心が薄れるようです。
私もキャーキャー言いながら滑りました。

青銅器時代の坑道内階段(映像)
青銅器時代坑道から発見された木造階段が考古学的に有名だとのことです。

ハルシュタット岩塩坑から見たハルシュタット湖

後日ウィーン自然史博物館でハルシュタット岩塩坑の展示を見ました。

ウィーン自然史博物館の展示 青銅器時代坑道内階段

ウィーン自然史博物館の展示 岩塩坑ジオラマ



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