2018年1月8日月曜日

ルブアルハリ砂漠の3つの砂丘型

Geomorphology from space PLATE E-2 DUNES OF THE EMPTY QUARTER

Geomorphology from space(NASA)に掲載されている地形事例のうち風食地形についてその現場をGoogle earth proで観察しています。
この記事ではアラビア半島ルブアルハリ砂漠の3つの砂丘を観察します。

1 位置と主な地形
アラビア半島の「空虚な4分の1」(THE EMPTY QUARTER)と言われるルブアルハリ砂漠の3つの砂丘型を観察します。

位置図

砂丘分布の様子

参考までにその広大さを実感するために同縮尺の日本列島を書き込んでみました。

参考 日本列島との比較

2 直線型砂丘

直線型砂丘
画面を拡大すると思いがけない顔つきと色合いの地形が現れました。Geomorphology from spaceを読まない限り決してこのような画面を見ることはないので、このような画面を見るだけでも読んで良かったと思います。
砂丘の比高は20m程です。

直線型砂丘

3 三日月型砂丘

三日月型砂丘
バルハン型砂丘と呼ばれるものです。比高が大きいところで120m程あります。

三日月型砂丘
左から右に風が吹き、風下側に滑落面が形成されていることが観察できます。また砂丘表面に微細な凹凸があることが判ります。

4 星形砂丘

星型砂丘
星型砂丘は疎らに分布しています。比高は90m程です。3ないしそれ以上の安定した方向の風があるとき形成される砂丘です。

星型砂丘

5 感想
これらの砂丘型を現場で意図して観察する機会はおそらくないと思いますので、それがバーチャルとはいえ実現するGoogle earth proの有用性に感謝したくなりました。
宇宙からみた砂漠も視点を高度1km程度まで下げると微細な地形表情の観察ができることを知りました。

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