2018年8月22日水曜日

トルファン盆地

Geomorphology from space PLATE E-24 TURPAN DEPRESSION

Geomorphology from space(NASA)に掲載されている地形事例のうち風食地形についてその現場をGoogle earth proで観察しています。
この記事では中国のトルファン盆地を観察します。

1 図書に掲載されている画像と位置図

Geomorphology from spaceの画像

Geomorphology from spaceの位置図

参考 トルファン盆地の位置

2 トルファン盆地の様子

トルファン盆地付近のカラー画像
図書掲載モノクロ画像を含む範囲のカラー画像です。トルファン盆地の北の境である天山山脈の頂上には氷河が白く分布し、その北には緑色の森林が分布していて、乾燥したトルファン盆地と対照的です。
盆地内の緑はオアシスとして土地利用されている部分です。

海抜154mの土地
トルファン盆地の標高の最低地点は海抜-154mで世界でも4番目に低い土地となっています。Google earth proで適当に盆地中央部付近に断面線を引くとその最低点が-150mとなりました。

Flaming Hills(火焔山)
盆地北側の背斜構造のFlaming Hills(火焔山)が特異な景観を見せています。

1970年の植生(黒色)
図書に掲載されている1970年の植生を示す画像です。

2018年の画像
1970年と比べて開発が大いに進み植生が増えていることがわかります。また飛行場も出来ています。

カレーズ(karez)
天山山脈氷河の雪解け水を多数の地下水路でオアシスまで運んできている様子がわかります。地下水路の管理用竪穴列が無数に存在しています。
アラビア語でカナート、ペルシャ語でカレーズというそうです。北アフリカではフォガラというそうです。モロッコで同じものを見学したときはハッターラと言っていました。
2017.12.07記事「モロッコのカナート1」、2017.12.08記事「モロッコのカナート2」参照

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