2020年5月28日木曜日

ハルシュタット岩塩坑

オーストリアザルツブルグ州ハルシュタット岩塩坑を訪れたことがあります。各所にある岩塩坑と同じとタカをくくっていたら、とんでないことに、有名な青銅器時代後期から続く塩生産遺跡でした。

ハルシュタット岩塩坑のある谷
ハルシュタット岩塩坑の観光に訪れた際、坑道に入る前から考古学のプレゼン施設が多数あり、発掘調査も現在進行形で進んでいるとのことでした。

青銅器時代(日本では縄文時代)に地下深くに坑道を掘って岩塩の採掘がハルシュタットで行われました。
そのための集落が形成され、栄えました。
その青銅器時代集落を土石流が襲い、集落のある部分が岩塩坑道に陥落し、塩漬けとなり、18世紀の岩塩坑道で青銅器人の塩漬け死体が発見され有名になりました。

日本でいえば、縄文人の死体が塩漬けでそのまま発見されたと同じ事になります。
18世紀のことなので、死体は調査されることなく埋葬されましたが、その後考古学の標識遺跡となったのです。

青銅器時代の坑道内階段(坑道内の3D映像復元展示)
青銅器時代坑道から発見された木造階段が考古学的に有名だとのことです。

後日ウィーン自然史博物館でハルシュタット岩塩坑遺跡の展示を観覧しました。

ウィーン自然史博物館の展示 青銅器時代坑道内階段

ウィーン自然史博物館の展示 岩塩坑ジオラマ




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