ツェルマットからゴルナーグラート鉄道でゴルナーグラート展望台にのぼると眼下にゴルナー氷河の雄大な風景を楽しむことができます。
ゴルナー氷河
ゴルナー氷河
ゴルナー氷河
ゴルナーグラート鉄道とマッターホルンが一つの風景におさまります。
尖ったホーンの下に発達するカールから順次流れ出し、各所で合流して流れる様は日本では見られませんから、長い間見とれてしまいました。
合流するごとに谷壁の岩を削った土砂の黒い筋が増えます。
また氷のない部分に土砂の尖った丘が氷河と平行して続きます。氷河が解けた(幅が狭まった)結果の地形のようです。
マッターホルンを始めアルプスの山が尖っている意味が素直に実感できます。
麓駅ツェルマット、鉄道コース、ゴルナーグラート展望台、マッターホルンの位置関係を絵図で示します。
マッターホルン付近の絵図
なお、氷河以外にこのような展望台まで登る登山鉄道にも大いに感心しました。
交通機関や観光そのものに興味を持つ予定はなかったのですが、現地で大いに興味を持つ結果になりました。
ゴルナーグラート展望台の標高は3089mで、鉄道開通は1898年(明治31年)です。
私の父親(故人)が明治38年生まれで、その年は日露戦争に勝った年ですから、それより7年前からこの展望台で多数の一般ヨーロッパ人がゴルナー氷河を見ていたことになります。
驚きです。
観光とはこういうことだと理解し、自分の意識のどこかで一皮がむけました。
ゴルナーグラート鉄道(アプト式)
下山の時、途中駅からイヌを連れて自転車で乗ってきた女性(単独)がいました。
途中駅で乗り、途中駅で降りた犬と自転車女性
ツェルマット駅の案内図