冬季にアイスランドを訪れ、生活環境で感心したことがあります。
地熱発電が盛んで電力生産の2割が地熱発電です。残りは水力発電で、火力発電は危機管理のために予備的に存在しているそうです。
地熱発電では多量に温排水(温泉)が生まれます。
この温泉を無料で住民に提供しています。
市街部では道路下に温泉パイプを通して融雪に利用しています。
宿泊したホテルも温水は温泉を利用していて、いつでも温泉が利用できます。
ホテル宿泊者が一斉に風呂を利用したので、しばらく温水は出ません、などという不都合はあり得ません。
ホテルの部屋に入ると私の好きな温泉の硫黄匂いがほんのりします。
人口33万人の小国ですから、日本と比べることは無理ですが、温泉無料で使いたい放題の生活は冬季には魅力的です。
ヘトリスヘイジ地熱発電所のタービン室
タービンは三菱重工製
ヘトリスヘイジ地熱発電所風景
発電所見学者に対する説明
人口33万人は自分の住む千葉市人口97万人の1/3ですが、それでも1国を成していて、そこでは自然エネルギーで生活が成り立っていることが感動的でした。
日本全国均一でエネルギー政策を考えるということも必須重要ではありますが、地熱エネルギーの存在する地域ではアイスランドのような地場エネルギーで地域のエネルギーを賄うという発想も「あり」と思いました。
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